米Alphabet傘下のNestは9月20日(現地時間)、総合ホームセキュリティ製品「Nest Secure」、屋外用セキュリティカメラ「Nest Cam IQ Outdoor」、カメラ付きドアベル「Nest Hello」を発表した。いずれも北米と欧州で発売の予定だ。
Nest Secureは、アラーム、キーパッド、モーションセンサーを搭載するシステムの頭脳に当たる「Nest Guard」、ドアや窓、壁に取り付けるセンサー「Nest Detect」、セキュリティシステムのオン/オフをリモートで行えるキーホルダー型端末「Nest Tag」、モバイルアプリ「Nest」で構成される。
Nest Guardの天面のキーパッドは、セキュリティシステムをオン/オフするパスコードを入力するためのもの。Nest Tagは家族や信頼できる人(犬の散歩を任せているペットシッターなど)がそれぞれ保有し、遠隔からもパスコード入力なしで操作する端末。Nest TagをNest Guardにかざすだけでもセキュリティをオン/オフできる。
Nest Detectは、窓やドアにつければその開閉を、壁にとりつければ部屋の中の動きを検出する。ドアにつけた場合、表面のボタンをタップすれば通知なしに開閉できる(早朝の外出の場合などを想定している)。
Nest Secureの予約受付は北米で既に開始されており、発売は11月の予定。価格はGuard×1、Detect×2、Tag×2のセットで499ドル(約5万6000円)。
Nest Cam IQ Outdoorは6月に発表した「Nest Cam IQ」の屋外モデル。
「IQ」が示すように、AI(人工知能)採用のインテリジェント機能がウリ。カメラに(犬や壁に映った影などではなく)人が写ると自動的にその人物にズームインして静止画を撮影し、ユーザーに画像付きのプッシュ通知を送る。
基本スペックはIndoorモデルと同じだが、IP66防水、壁に取り付けられるようになっており、ヒンジは360度回転する。スピーカーとマイクを搭載し、例えば怪しい侵入者にNestアプリから警告できる。
Nest Cam IQ Outdoorも11月発売予定。価格は349ドル。2個パックは598ドル。
室内モデルのNest Cam IQは「Nest Cam IQ Indoor」という名称になり、ソフトウェアアップデートでGoogleのAIアシスタント「Googleアシスタント」を搭載する。これにより、Nest Cam IQ Indoorを「Google Home」代わりに使えるようになる。
「Nest Hello」は2018年初頭発売予定で価格などの詳細はまだ不明。玄関に取り付ける、呼び鈴ボタン付きのカメラだ。呼び鈴ボタンを押さなくても、カメラに映る範囲に動きがあればNestアプリで画像つきで通知を送る。
紹介動画では、不審者に外出先から声を掛けたり、宅配業者に「荷物はそこに置いておいて」と指示する様子が紹介されている。
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