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テスラの待機電力、「10日間放置」でバッテリーはどれだけ減ったか 緊急入院してしまった筆者の場合走るガジェットTeslaに乗ってます(1/2 ページ)

» 2026年03月01日 15時30分 公開
[山崎潤一郎ITmedia]

 「iPhoneにタイヤをつけたようなクルマ」と表現される米Tesla。IT・ビジネス分野のライターである山崎潤一郎が、デジタルガジェットとして、そしてときには、ファミリーカーとしての視点で、このクルマを連載形式でリポートします。


 ノートPCもスマホも充電ケーブルを接続しないで放置しておくと、自己放電現象によりバッテリー容量が減っていきます。この現象は、EVの駆動用バッテリーにも当てはまります。当然ながら、筆者の21年式「Model 3」ロングレンジAWD(韓国LGエナジーソリューション製のNMC系バッテリー)も例外ではありません。停めておくだけで短期間に動力エネルギーが減少するという現象は、内燃機関のクルマとは大きく異なるポイントです。

名神高速道路の桂川SAで充電中。ここは90kW級の古いタイプの充電器だが、e-Mobility Powerでは350kW/口、最大電圧1000Vの次世代超急速充電器の展開を開始している

 奇しくもModel 3を10日間、出先の駐車場に放置しなければならない状況に陥りました。年末から体調を崩し、1月のある日、大病院を受診したら、そのまま緊急入院となってしまいました。まさか、入院を宣告されるなど夢にも思わず、Model 3で出かけ病院の地下1階の駐車場に停めていました。

 コロナ禍以降、感染症リスクを最小限に抑えるために、多くの病院では一度入院すると、原則として患者が一時帰宅等、外出することを許しません。駐車場には、当然ながら充電設備などはありませんし、停めた分だけ駐車料金がかかります。

 放電はするは、入院期間中の料金が青天井で発生するはで、最初は、どうなることかと頭を抱えましたが、ものは考えようで、空港の駐車場にクルマを停めてリゾート旅行に行ったと思えば、まあ、しょうがないかなと...。実際には、検査、点滴、絶食の日々でとてもリゾート気分には程遠い状態でした。というわけで、本稿では、Model 3の駐車時の放電の様子をレポートします。

アプリからアクセスするたびに電力を消費

 入院当日は、自宅をバッテリー容量80%で出発、病院の駐車場に停めた際には、76%になっていました。Teslaの場合、放電現象以外にも、バッテリーを消費する要因があります。単に放置しているだけだとしても、車両は、通信等でのアクセスを待ち受けるスリープ状態になり、最小限の電力消費は消費します。例えば、ある日は、約13時間のスリープで0.17kWhを消費しています。1000Wのドライヤーを10分程度使用した場合とほぼ同じです。

筆者宅では、風呂場が駐車場側にある。湯船につかりながらiPhoneを操作していると、専用アプリを起動していなくても、車両から「ガタン」という音がしてスリープから目覚めたことがわかる。スマホを持っているだけで近づいたらロックが解除される仕組みならではの現象

 それに加えて、スマホのTesla専用アプリから車両にアクセスすると、空調など、遠隔操作を受信するためにシステムが起動しアイドル状態になります。アイドル状態になると、スリープ状態より多くの電力を消費します。例えば、合計約11時間のアイドル状態で1.91kWhを消費しています。ざっくり、12〜14km弱を走行できる電力量が失われる計算になります。

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