10月5日に大阪国際空港(伊丹空港)内で無人航空機(ドローン)らしき物体が飛行し、日本航空機が着陸をやり直していたことを受け、国土交通省は11日、法令順守の徹底を呼び掛けた。
同省によると、5日午後5時35分頃、離陸のために伊丹空港内を滑走していた日航機から「無人機らしき物体が誘導路の高度約30メートルを飛んでいる」と管制室へ通報があった。赤色で鳥ほどの大きさだったという。
この通報を聞いた別の日航機は自主的に着陸をやり直し、予定時刻から13分遅れて到着した。両便とも、無人機の接近に伴う危険などはなかったという。
この件について、国土交通省航空局と関西エアポートはそれぞれ警察機関へ情報を提供。航空局は11日、無人航空機の飛行に関する法令順守と安全確保の徹底を周知するよう呼びかけた。
15年12月10日施行の改正航空法では、空港周辺や人口集中地区上空などの空域での無人航空機の飛行は原則禁止。飛行には航空局長から事前に承認を受ける必要がある。夜間飛行や目視できない範囲での飛行、無人航空機からの物の投下などについても、同様に規制が設けられている。
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