「東京モーターショー2017」(一般公開日10月27日〜11月5日、東京ビッグサイト)で、ライダーが乗っていなくても自立できるバイクの技術「Honda Riding Assist-e」を本田技研工業(ホンダ)が日本国内で初披露した。1月に「CES 2017」(米ラスベガス)で出展したモデルの改良版だ。
「Honda Riding Assist」は、二足歩行ロボット「ASIMO」などで培ったロボティクス研究や、独自のバランス制御技術を二輪車に応用した技術のコンセプトモデル。バイク自身がバランスを保つことで、低速走行時や停止時の転倒リスクを軽減できるという。バイクのネガティブな要素や不安を取り除き、ベテラン初心者問わず、大型バイクの楽しさを多くの人に味わってもらうのが狙いだ。
今回公開したHonda Riding Assist-eは、バランス制御技術などはHonda Riding Assistそのままに、ベースとなるバイクを電動化(EV化)。動力を駆動部に伝える機構(パワートレイン)に電動モーターを採用した。
開発に携わったホンダの中田博之さんによれば、同社はカーボンフリー(化石燃料の使用を減らす)社会の実現に向けてさまざまな技術・商品の開発に取り組んでおり、2030年までに販売車両総数の3分の2を電動化することを掲げている。Honda Riding Assist-eもその一環だという。
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