米Slack technologiesは11月17日(日本時間)、同社のビジネス向けコミュニケーションツール「Slack」の日本語版を公開した。これまで日本語でのメッセージのやりとりは可能だったが、ユーザーインタフェース(UI)の要素は全て英語(あるいはドイツ語、スペイン語、フランス語)だった。アプリ内から言語設定で日本語を選択することで、UIも日本語化される。
Slackはグループでの会話が柔軟に行えることが特徴の1つで、グループメンバーなら誰でも参照できる公開チャンネルや、一部のメンバーのみで会話できる非公開チャンネル、個別に連絡できるダイレクトメッセージ機能などを備える。連携する外部アプリは1000を超え、単なるコミュニケーションツールにとどまらず、メールの管理やスケジュールの通知など仕事の効率化をサポートするという。
Slackが一般向けに公開されたのは2014年2月だったが、こういった機能が支持され、公開から3年(2017年2月時点)で週間アクティブユーザー数は900万まで増加した。このうち33万が日本で、Slackにとって日本は米国、英国に続く第3位の市場となっている。
企業では米IBMや米Oracleが大口顧客で、日本ではディー・エヌ・エーが代表例に挙がる。初めにエンジニアチームがSlackの無料プランを活用し、そこから社内の他のチームへ、さらに全社へ、と波及していく「草の根」的な広がり方が多いという。
日本語化に際して日本法人も設立済み。まずは4人体制で日本語サポートに当たる。営業、カスタマーサービス部門バイスプレジデントのロバート・フラティさんは「2018年までに日本人ユーザー数が2倍に広がってくれれば」と、日本語化によるユーザー増加に期待を寄せた。
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