ロボット開発企業のテムザックは11月20日、車いす型ロボット「RODEM」(ロデム)の受注を始めた。前方から腰を下ろす車いすとは違い、後ろから馬にまたがるように乗る。他の人の助けを借りず、体の向きを変えずにベッドやトイレなどへスムーズに乗り降りできるという。98万円(非課税、送料別)。配送時期は5月末ごろを予定している。
まるで“おんぶ”されるかのように前傾姿勢で乗るのが特徴。足が不自由な人でも、左右に付いた手すりを握り、ベッドなどから腕の力だけで乗り移れる。乗ると座席が持ち上がり、歩行者と視線の高さを合わせられる。
4輪駆動で、狭い場所でも旋回がしやすいよう工夫した。手元のハンドルだけでなく、スマートフォンアプリ(Android版のみ、iOSは順次対応予定)を使った遠隔操作も可能。乗るときにスマホ操作でベッドの傍まで呼び寄せられる。
最高スピードは時速6キロ、傾斜10度の坂道も登れるという。生活防水対応で「家庭内だけでなく屋外でも使える」(同社)。8時間の充電で、航続距離は15キロ以上。
シートが1番高い状態のサイズは690(全幅)×1254(全高)×1000(全長)ミリ、座面高は785ミリ。1番低い状態だと690(全幅)×920(全高)×1203(全長)ミリ、座面高は400ミリ。重量は約110キロ。カラーはブルー、ピンク、グレイ、シルバー、ホワイトを用意する。
総合商社のCBC(東京都中央区)と協業し、全国の医療機器などの販売代理店で拡販する。18年度は1000台の売り上げを見込む。レンタル会社向けにも提供し、個人が月額5万円(介護保険を適用すれば5000〜1万円)程度で借りられるようにする考えだ。
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