米Facebookは11月22日(現地時間)、「われわれの民主主義を侵害しようとする悪意ある集団からFacebookとユーザーを守るため」の新たなツールを年内に提供すると発表した。同社は10月、米Twitter、米Googleとともに、昨年の米大統領選へのロシア政府介入疑惑に関する米上院司法委員会の公聴会で、この問題への対策を約束した。
新ツールは、ユーザーが2015年1月〜2017年8月に、ロシアのInternet Research Agency(IRA)が立ち上げたFacebookページあるいはInstagramのアカウントを「いいね!」あるいはフォローしていたかどうかを確認するというもの。ヘルプセンターに追加される。
Facebookが発表文に掲載した上の画像によると、ページは「愛国者であれ」「テキサス魂」「黒人至上主義者」「すべての侵略者を阻止しろ」「安全な国境」と、いずれも社会を分断しそうなテーマだ。
IRAは、サンクトペテルブルクに拠点を置く広告企業だが、ロシア政府のプロパガンダを担っているとみられている。
Facebookは10月30日の公聴会で、IRAが立ち上げたページやInstagramで過去2年間に約8万件投稿し、それを約1億2600万人の米国人が閲覧した可能性があると証言した。
Facebookはこれらのアカウントやページを既に削除しており、これまで具体的にどのようなページがIRAによるものだったかを明らかにしてこなかった。
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