ITmedia NEWS > 速報 >

NSA元契約職員、極秘国防文書自宅持ち帰りで有罪判決

» 2017年12月04日 09時49分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米司法省(DoJ)は12月1日(現地時間)、米国家安全保障局(NSA)の元契約職員、ニーア・ホアン・フォー氏(67)が、国防情報を故意に保持したとして有罪を認めたと発表した。

 nsa

 同氏が自宅に持ち帰り、私物のPCに保存していた機密文書は、ロシア政府の関与するハッカー集団によって盗まれたとみられている

 DoJによると、フォー氏は2006年からNSAで海外情報を収集する仕事に従事し、2010〜2015年3月に極秘情報を含む国防情報を私物のPCに転送し、保持していた。

 米New York Timesに匿名の政府職員が語ったところによると、フォー氏はレジュメを書くためにそれらの文書を持ち帰ったという。

 同氏の私物PCにロシアのセキュリティ企業Kasperskyのセキュリティアプリがインストールされていたことが、米連邦政府によるKasperskyアプリ締め出しに繋がったようだ。

 Kasperskyは独自の検証を実施中で、この疑惑を否定している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.