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「ダンスによるピアノ演奏」ヤマハが挑戦

» 2017年12月26日 12時24分 公開
[ITmedia]

 「ダンスによるピアノ演奏」にヤマハが挑戦した。ダンサーの動きをセンサーでとらえ、人工知能(AI)が瞬時に動きを解析。対応した演奏データを自動演奏機能付きピアノに送ることで、ダンスを音楽に“変換”する試みだ。

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 世界的ダンサーの森山開次(もりやまかいじ)さんのダンスに応じて、自動演奏機能付きピアノ「Disklavier」がメロディーを奏でるコンサートが11月22日、東京芸術大学奏楽堂で開かれた。

 森山さんは、伸縮センサー、筋電位センサー、加速度センサー、ジャイロセンサーを装着。センサーの情報を基にAIが動きを解析し、動きに関連付けられた演奏データをピアノに送る。ベルリンフィル・シャルーンアンサンブルも共演に加わり、ダンスによるピアノと管楽器・弦楽器のハーモニーが奏でられた。

 森山さんは「“ダンスで演奏している”という感覚もある一方で、いつも以上に“踊りを見せる”という部分を意識する瞬間があり新鮮な楽しさを感じました。人工知能が自分のダンスを音楽に変えるというプロセスを通じて、“想いや行動を察知する”という人間の能力の凄さに改めて気付かされました」とコメントしている。

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