東京電力ホールディングスは1月15日、サウジアラビアで電気自動車(EV)を使った実証事業を4月から行うと発表した。夏に40度を超える気温と砂ぼこりの多い環境が、EVや急速充電器に与える影響を検証しながら、現地でEVを活用した事業を検討するという。
サウジ電力(サウジアラビア王国リヤド)、中東日産(以下、日産)、東光高岳(東京都江東区)との共同事業で、期間は1年間。
サウジ電力に日産のEV「リーフ」と、東光高岳の急速充電器を3台ずつ提供し、社用車として活用してもらう。過酷な屋外環境がEVや急速充電器の性能に及ぼす影響を調査することで、国内外のEV普及や利便性の高い充電環境の開発に役立てる狙い。
前列左から日産のカリャナ・シバグナナムさん(リージョナル バイス プレジデント)、サウジ電力のハーリド・S・アル・ラシェッド社長代理、東京電力ホールディングスの武部俊郎所長(技監兼経営技術戦略研究所)東京電力とサウジ電力は2009年に交流協定を結び、情報交換などをしてきたという。本事業は、17年3月に結んだ研究開発交流協定の一環。
サウジアラビアでは、若年層の人口増加によって国内のエネルギー需要が増大する一方、省エネ化や再生可能エネルギーなどの導入によって石油の国内消費を節約し、海外への輸出量を確保することが課題という。EVの利用促進で、国内の石油資源節約につなげたいとしている。
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