AmazonのスマートスピーカーEchoの中でも最もキュートなEcho Spotを入手した。技適は通ってるけど、果たしてちゃんと日本で使えるのか。試してみた。
日本未発売のEcho Spotだが技適マークがあるのを確認したので、米国在住の友人に運び屋をやってもらってゲットしたのだ。
Echo SpotはAmazon Echoシリーズの製品だが、スマートスピーカーながら円形のディスプレイを備え、文字や動画の表示もできる、「スマートディスプレイ」でもある。
Echo Spotを日本に持ち込んで使っているユーザーの報告を聞くと、日本語化されたユーザーインタフェースで使えている人と、英語でしか使えていない人がいる。筆者は今のところ英語でしか使えていないので、現状どの程度のことができるのかを報告しておきたい。
まず、Echo Spotの日本語対応にはいくつかのレベルがある。
1. Amazon.co.jpのアカウントが使える
2. 日本語が表示できる
3. 日本のコンテンツが使える
4. Echo Spotの言語設定を日本語にできる
5. 日本のスキルが使える
筆者が現在できているのは1と2。Amazon.co.jpのアカウントが使えて、Echo Spotに英語で命令して、その回答に日本語が含まれている場合にはディスプレイに表示される。3の日本のコンテンツも一部が利用できる。Echo Spotの表示は英語のままで、日本独自のスキルは利用できない。
Echo Spotの言語設定を変更するには2つの方法がある。Echo Spotの設定画面から直接変更するやり方と、iPhoneやAndroidのAlexaアプリからセットする方法だ。しかし、いずれもダメだった。Echo Spotは現在、米国英語、英国英語、ドイツ語という3つの選択肢しかなく、アプリのほうはそれにオーストラリア英語が追加されるだけ。
しかし、同じ場所で日本語設定ができているというユーザーが少なくとも2人いるのである。Amazon.co.jpのアカウントでEcho Spotを設定すると日本語になったというのだが、筆者は何度やってもできないし、同様のユーザーもまた複数いる。いったん公開されていた日本語設定がふさがれてしまったのだろうか。
現状ではこんな具合である。
Echo Spotを日本のAmazonアカウントで使う場合にできることは、日本で売られているAmazon EchoをAmazon.co.jpのアカウントで英語モードにして使うときと同様だ。日本語を理解できないせいで制限が加わる。
選択された言語はお客様のアマゾンアカウントでの設定と一致しません。そのため、Alexaが話しかけられた言葉を理解できない場合があります。また、楽曲のタイトルや買い物リストの商品名などを正しく発音できない場合もあります。言語の問題を解消するためには、日本語を選択してください
現状でEcho Spotを日本語アカウントで使うメリットとしては、
くらいだろうか。
Echo Spotは円形ディスプレイがついたデバイスが非常に魅力的で、サウンドは低域も高域もバランスよくそこそこ音量が出る。日本で発売されればヒット商品になるのは確実だろう。
しかし、そのためにはコンテンツをこのディスプレイに合う形に最適化する必要がある。今は音声だけのニュースも、映像付きのものを提供しなければならない。Amazon Prime Videoも対応必須だ。
Echo Spotには「Drop in」という魅力的なビデオ通話機能があるが、今回は連絡先設定ができないため試せなかった。これも日本では見守りサービス代わりの人気機能になる可能性を秘めている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR