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楽天、損保参入 野村傘下の朝日火災を完全子会社化

» 2018年01月29日 18時34分 公開
[ITmedia]

 楽天は1月29日、野村ホールディングス傘下の朝日火災海上保険(東京・千代田区)の株式を公開買い付け(TOB)で取得し、完全子会社化すると発表した。楽天会員のデータなどを活用し、独自商品を開発する狙い。

楽天 楽天のニュースリリース

 TOBは1月30日から3月13日まで実施。普通株式1株につき2664円で1689万1288株を買い付ける予定、総額は約450億円。決済日は3月30日。野村ホールディングスは、2018年3月期の連結税引き前当期純利益に90億円を計上する見込み

期間 株式公開買い付けの期間

 楽天のIT技術や日本国内に抱える約1億人の会員データを活用した独自商品を開発する狙い。同社は13年に生命保険事業に参入。EC、クレジットカード、電子マネーなど幅広い分野で事業展開し、17年12月14日には携帯キャリア事業への参入を正式発表した。

 朝日火災海上保険は、1951年に野村證券や大和銀行(現りそな銀行)、第一銀行(現みずほ銀行)などの発起により設立。11年5月から野村ホールディングスの連結子会社となった。

野村 野村ホールディングスのニュースリリース

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