米Googleは3月14日、同社の規定違反を理由に削除した悪質な広告が、2017年の1年間で32億を超えたと発表した。2016年の17億に比べると、本数はほぼ倍増。毎秒100本以上の広告を削除している計算になる。
Googleによると、2017年はマルウェア感染サイトに誘導しようとする広告7900万本を阻止。ユーザーをだましてクリックを誘う広告は6600万本、迷惑ソフトをインストールするよう仕向ける広告は4800万本を削除した。
広告主を守るための措置としては、規定違反を理由に32万のパブリッシャーをGoogleの広告ネットワークから除名したほか、約9万のWebサイトと70万のモバイルアプリをブラックリストに登録した。また、規定に違反したWebサイト上の各ページから、Google配信の広告を削除する技術も導入した。
ネット上の「フェイクニュース」が横行している問題では、正規のニュースを装って詐欺的な内容を掲載しているようなWebサイトに、Google広告ネットワークの広告を配信することを禁止している。2017年は1万1000のWebサイトにそうした規定違反の疑いがあるとして検証を実施、このうち650あまりのサイトをブロックして、90のパブリッシャーを除名したという。
ここ数年は、センセーショナルなニュースに見せかけた内容でクリックを誘い、ダイエット薬販売などの無関係なWebサイトに誘導する手口も横行しているという。こうした手口で停止されたAdWordsのアカウントは7000件を超え、2016年の1400件から激増した。
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