NTTドコモは3月19日、スマートフォンを使って自身のストレス状態を推定できる技術を、慶應義塾大学、東京大学と共同開発したと発表した。スマートフォンで得られた各種データを活用し、AIがストレスの度合いを推定するという。
スマートフォンの各センサーから取得した位置情報や移動情報、電源のオン/オフ、アプリ利用、電話回数などの行動履歴から、ストレス時に現れる特徴的な行動を約130種に分類して数値化。あらかじめ計測した心拍データに基づいたストレス状態との関係性をAIで学習し、ストレス推定モデルを構築するという。スマートフォンを利用して取得した行動特徴の数値を構築したストレス推定モデルと照らし合わせることで、自身のストレス状態を推定するとしている。
ドコモによると、研究時におけるスマートフォン利用者のストレス値をストレス推定モデルの値と比較して評価した所、正解率は約70%で、移動距離やアプリケーションの利用回数などが自律神経バランスの指標と高い関係性を持つことが分かったという。
これまで、ストレス計測にはアンケートの回答や、心拍計を活用する方法があったが、本技術ではスマートフォンを普段通りに使うことでストレス状態を推定できるのが特徴だ。
現在、ドコモは技術の汎用化を検討しており、心のセルフケアを目的としたアプリケーションの早期実用化を目指すとしている。
KDDI、バス危険運転を“顔認識”で予防 表情で「怒り」も検知
“心の健康”どう管理? 海外で流行する無人ジムや瞑想バス
産業医の8割、「メンタル不調、過労対応に自信ない」 ストレスチェックも「効果なし」の声
「第2のWELQ」か上場再挑戦か――「ヘルスケア大学」運営会社1.1億円の黒字
観光地巡る AI活用の“乗り合いタクシー” 会津若松市でドコモら実証実験Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR