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Googleマップで「ウォーリーをさがせ!」 「Gboard 物理手書きバージョン」も

» 2018年04月01日 06時52分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 毎年エイプリルフールに力作を投入する米Googleの今年の作品をご紹介する。

Googleマップで「ウォーリーをさがせ!」

 米Googleは4月1日、「Googleマップ」で同日から1週間、「ウォーリーをさがせ!」を遊べるようにした。Webアプリ、AndroidおよびiOSアプリの最新版で利用可能だ。Googleマップを開くと、画面左端でウォーリーが手を振っているので、これをクリック(タップ)することで開始できる。

 maps 1 手を振るウォーリー

 先月Googleが発表したマリオカートでのナビのようにウォーリーがマップ上にいるわけではなく、世界の5カ所(最初はチリのアンデス山、次はオーストラリアのグレートバリアリーフ)を舞台にしたイラストの中でウォーリーとその仲間を探すゲームになっている。

 maps 2

 最後のレベルまでクリアしたら何が起きるのかはやってみないと分からない。

 「ウォーリーをさがせ!」は、マーティン・ハンドフォード作の絵本シリーズ。見開きの細かく描きこまれたシーンの中からボーダー柄のシャツにメガネのウォーリーやその仲間たちを探し出す。1冊目は1987年に出版され、同年日本でも翻訳版が出て人気になった。

Googleジャパンチーム渾身の「Gboard 物理手書きバージョン」

 本国よりも早く4月1日を迎えたGoogle Japanの今年のエイプリルフールは「Gboard 物理手書きバージョン」。「もうキーボードの配列を覚える必要はありません。キーボードの上に入力したい文字を書くだけで、物理手書きコンバーターが目的の文字を読み取ります」という。

 maps 3 「Gboard 物理手書きバージョン」

 これは、「Gboard物理手書きバージョンは分離式畳み込みニューラルネットワークによる文字識別器を搭載した組み込み向けプロセッサーがUSB キーボードによって入力されたシーケンスから生成した画像内の特徴量を抽出し推論結果をBluetoothで任意のデバイスに出力」するシステム。

 特設サイトで公開された「訓練済みニューラルネットワークモデルをTensorFlow.jsで処理することによりブラウザ上での高速な物理手書き文字変換を可能にしたお試し版」で、実際に自分のキーボードを指でなぞることで、ひらがなと英数字を入力できる。

 maps 4 入力できた

 例年通りの凝った動画も用意されており、2015年の「日本語入力ピロピロバージョン」と同様に、自作できるよう設計図、機械学習モデル、トレーニングデータを公開している。

 maps 5 GitHubでコードを公開

「Files Go」の新機能「Bad Joke Detector」

 日本でも利用できるAndroid向けファイル管理アプリ「Files Go」の新機能として、つまらない冗談コンテンツを検出し、1タップで排除してくれるディープニューラルネットワーク採用の「「Bad Joke Detector」を追加した。


イスラエルから、「Google Cloud Hummus API」

 イスラエルのGoogle Cloudチームからは、中東発祥の食物「フムス」の好みを「quick lick test」で解析できる機械学習ベースのAPI「Google Cloud Hummus API」。フムスは、茹でた豆類ににんにくなどの香辛料を混ぜてペースト状にした伝統料理だが、中東の広い範囲で様々な種類があり、現在は健康食として日本でも見ることができる。逆に、自分の好みに合ったフムスに出会うのは難しいので開発したという。


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