消費者庁はこのほど、アマゾンジャパンをかたり、実際には発生していない有料動画の料金を請求するSMSを使った架空請求に注意を呼び掛けた。SMSに書かれた電話番号に連絡すると、通販サイトのギフト券などを購入してその番号を伝えるよう要求され、一度支払い応じてしまうと、さらに多額の支払いを求められるという。
消費者庁によると、SMSには「アマゾン」「アマゾンジャパン」「アマゾンカスタマーセンター」「アマゾンサポートセンター」などと書かれているが、実在するアマゾンジャパンとは無関係。
まず、「有料動画の未納料金があります。本日中に連絡無き場合は、法的手続きに移行致します」などのSMSが届き、記載された電話番号に連絡すると、実際には発生していない料金の支払いを求められ、「支払わないと訴訟になります」などと不安をあられる。支払いを拒んでも「後で全額返金される」などと欺き、支払いを迫るという。
支払手段として通販サイトのギフト券や電子マネーなどを購入し、その番号を連絡するよう指示。いったん支払いに応じてしまうと、「他にも複数のサイトに未払いがあった」など偽り、多額の現金を宅配便で送付するよう求めたり、手渡しで渡すことを求めたりすることもあるという。
消費者庁は、実在のアマゾンジャパンが未納料金の支払方法としてユーザーにギフト券を購入させることはないとし、注意を呼び掛けている。また、被害にあった場合は各地の消費生活センターや警察に相談するよう呼び掛けている。
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