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全天球動画から切り出すと動画制作はとても楽になる 「GoPro Fusion」を試した(1/4 ページ)

» 2018年07月16日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
正方形っぽいデザインの「GoPro Fusion」。全天球カメラなので後ろにもレンズが付いている。大きさは手のひらに収まるくらい

 ワンショットでまるっと上下前後左右を一度に撮れて、ぐるぐる回しながら好きなように見られる「全天球カメラ」。

 カジュアルなところではリコーの「THETA」(シータ)が切り開き、「insta360」や「Gear360」といったところが追いかけている。逆に複数のカメラを組み合わせたゴツくて高価だけどクオリティが高い製品もある。

 業界のトレンドとしては、全天球画像から全天球動画に主軸が移りつつあるって感じだ。

 視聴環境も、「ハコスコ」のような簡易ビューワーから、「Oculas Go」のようなスタンドアロンで楽しめるヘッドマウントディスプレイが登場して充実しつつある。

 さあこれからだって感じですな。

 そこにGoProから登場したのが、GoPro初の全天球カメラ「GoPro Fusion」。

 GoProなのでアウトドア志向であり、カジュアル系全天球カメラに比べるとやや高価で頑丈だが、その代わり4Kより画素数が多い5.2K(5228×2624ピクセル)の全天球動画を撮ることができるという製品。

 静止画は18M(1800万画素)。こちらは「THETA V」と同じくらいだ。

付属のFusion Gripが便利

 製品はGoProらしく四角いボディで前後に魚眼レンズが付いている。

 レンズがむき出しになっているのでケースは必須。

 ファスナーでくるっと囲んでしまうのだが、マウント部だけがうまくはみでるのがポイントだ。

ケースに収めたところ。マウント用フィンガーがちょっとはみ出る形でくるっとファスナーを閉められる
ファスナーを閉めた状態がこちら

 製品には接着式のマウントが2つ(フラットなものと底面がカーブしたもの)、それから三脚にもなる延長ポールにもグリップにもなる「Fusion Grip」が付属する。

本体(マウントフィンガーは外してある)と2つの接着式マウント、さらにFusion Grip。同梱品は多く、このセットがあればすぐ撮影可能だ

 カメラについているマウント用フィンガーは外すこともできる(そうすれば平らな場所における)が、GoPro Fusionは360度全部を撮るものなので、普通にカメラを持って撮影するとどうあがいても自分の指が映り込むわけで、マウントを使い、何らかの形で離れた場所において撮影する。

 手持ちで撮るときはこのように付属のFusion Gripが最高。グリップしやすい太さだし、ポールを伸ばして使うこともできる。

普段はこうしてグリップを持って撮るのがおすすめ。これは使いやすくて応用範囲が広い

 このポールは伸ばすこともできるし、グリップ部を開いて三脚としても使えるのでめちゃ重宝するのだ。

グリップ部を開いて三脚にし、ポールを伸ばして設置した図。置いて撮るときも使えるのが至極便利

 今回はこのFusion Gripと、たまたま持っていた自転車用マウントを使って遊んでみた。

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