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全天球動画から切り出すと動画制作はとても楽になる 「GoPro Fusion」を試した(2/4 ページ)

» 2018年07月16日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

microSDカードの2枚差しがポイント

 撮影前にやることは3つ。

 バッテリーの充電。これはUSBで行う。本体側はUSB-C端子を採用している。

 次はメディアの挿入。

 データの記録はmicroSDカードで行うのだが、重要なのは「常に2枚同時に挿さねばならない」こと。

側面を開くとバッテリーの両側にmicroSDカードスロットが2つ。それぞれフロントカメラ用リアカメラ用なので同じ容量、速度のものを用意すべし

 GoPro Fusionには前後それぞれ魚眼レンズの付いたカメラを持っているのだが、それぞれのカメラのデータをそれぞれのmicroSDカードに保存するのだ。

 だから2枚は同容量で同じ規格が必須。

 それぞれに円形魚眼の画像や動画が記録されるため、メディアに記録された時点では何の加工もされておらず、スマートフォンやPC内で実際に鑑賞できる形へのステッチが行われる。

それぞれのメディアの内容をPCに読み込んでみた。ファイル名にFRとあるのがフロント、BKはリアカメラのデータだ

 安定した高速記録のためだと思う。

 3つめはスマートフォンの専用アプリをダウンロードしてGoPro Fusionとペアリングすること。Bluetoothでペアリングすれば、あとは必要な時にスマートフォンからカメラを起動し、Wi-Fiでつないでくれる。

最初にカメラを登録し、ペアリングしてつなぐべし

 では撮ってみる。

FusionGripを使って全天球写真を撮影

 撮影モードは、静止画・動画に加えて、連写・タイムラプス動画、さらに夜間モード。夜間モードは超暗い場所……例えば山間部で星空を撮るとか、そういうシーン向けかと思う。

 試したのは静止画と動画とタイムラプス動画。

 シャッターボタンは付いているが、360度まるっと撮るため、シャッターにかかった指まで映り込む。

 実際にはスマートフォンからリモートで撮るか、音声シャッターを使うかってことになる。

 アウトドアの過酷な環境で使うときは音声というのもありだろうけど、そうじゃないなら状態をチェックしながら撮れるスマートフォンがいい。

 何しろカメラ本体にはモニターもなく(だいたい全天球カメラはそうだが)、撮影モードの変更や撮影時の各種設定はスマートフォンから行った方が何かと便利だから。

 アプリを起動したらカメラと接続。

カメラとの接続完了。スマートフォン側からカメラをタップするとカメラの電源が自動的に入るのが良い。遠隔操作で起動できる

 で、静止画撮影時の画面はこちら。

静止画撮影時のプレビュー画面。左右で明るさが違うのはそれぞれのカメラで露出を決定しているため

 ちょうど2つのカメラの間で撮ってみた。

 それぞれのカメラが独立しており、当然カメラの向きによって構図の明るさが全然違うので、それぞれ異なった設定で撮影される。

 でも実際に全天球画像にしてみると、両者の露出差はまったく分からない。ちゃんと調節してステッチしてるからだ。

 試してみよう。

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