脳波でロボットアームを操作、“3本目の腕”に ペットボトルつかむ実証実験
人間が動作を思い浮かべると、ロボットアームを“3本目の腕”として操作できる――脳波を測定する装置を活用したそんな手法を、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)などの研究グループが7月26日に発表した。両手で別の作業をしながら、ロボットアームでペットボトルをつかむ実験を実施。15人中8人がうまく操作でき、作業の成功率は平均85%だった。
実験では、人間の腕のような見た目をしたロボットアームを、実験参加者(操作者)の左肩付近に設置。操作者の脳波を測定し、意図している動作を推定してロボットアームに指示を出す装置(BMI:Brain Machine Interface)を活用した。
人間が本来持っていない“3本目の腕”の動きをイメージすることは難しいため、操作者には、ロボットアームの動作ではなく「周囲から差し出されたペットボトルをつかむ」よう考えてもらい、その意図を検出してロボットアームの動作に反映させた。
操作者は、自身の両手で別の動作をしながら、差し出されたペットボトルをロボットアームで握れるか、ペットボトルを引き戻された場合はアームを下ろせるかを試した。すると15人中8人がうまく操作でき、成功率は平均85%だった。
研究グループによれば、操作がうまく行えるかどうかは、注意をうまく分散できる能力、マルチタスク能力が関わっていると考えられるが、ロボットアームを動かす訓練をすれば能力を向上させられる可能性があるという。今後も、BMIを使ってロボットを制御する手法を研究していく。
今回の研究は、内閣府 総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の一環で実施した。成果は米科学誌「Science Robotics」のオンライン版に25日付(米国東部夏時間)で掲載された。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
Excel、40年続く原則を変更へ 1個のセルで複数の値を扱う新機能
-
2
「タイムズカー」会員情報約660万件漏えい 運転免許画像など 不正アクセスで
-
3
Ankerの回収対象モバイルバッテリーで発火事故 25年度も7件、消費者庁が注意喚起
-
4
クリスタ素材非公開、セルシスに詳しく聞いた 「英国政府とは無関係」……決済事業者は?
-
5
OpenAI、最上位モデルのツール使用を伴う学習・評価・推論を全て停止したと発表
-
6
カカクコム、KDDIとの資本提携を解消 TOBで資本構造が変化 業務提携は継続
-
7
「スマホ注文なのに客用Wi-Fiがない」のはなぜか? 導入しない飲食店側の事情
-
8
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
9
タイムズカー、会員の免許情報や本人確認書類が漏えいの可能性 不正アクセスで
-
10
東京メトロ、不正アクセスで会員メアド約5万9000件漏えいのおそれ 海外からか
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR