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「ビットバレー」再び DeNAやCAなど、渋谷区とタッグ 「ITの世界的拠点」目指す

» 2018年07月27日 13時25分 公開
[ITmedia]

 東京都渋谷区に拠点を置くサイバーエージェントとディー・エヌ・エー(DeNA)、GMOインターネット、ミクシィの4社は7月27日、渋谷をITの世界的技術拠点にすることを目的に、「SHIBUYA BIT VALLEY」(シブヤ・ビットバレー)プロジェクトを始めたと発表した。第1弾として、テックカンファレンス「BIT VALLEY 2018」を、渋谷区の後援を受けて9月10日に行う。

画像 SHIBUYA BIT VALLEYのロゴ(サイバーエージェントのニュースリリースより)

 渋谷は2000年前後のネットバブル期に「ビットバレー」と呼ばれた。1999年、ネットエイジ(現在のユナイテッド)の西川潔社長(当時)が「ビットバレー構想」を提唱したことが発端。渋谷を米国シリコンバレーのようなネット企業集積地に位置づけ、ベンチャーの起業が経営者同士の交流がしやすい環境の整備を目指した。

 あれから約20年。ここ数年、渋谷駅周辺で大規模な再開発が行われているほか、渋谷区長(長谷部健氏)は「エンタテイメントシティ」を基本構想にうたい、さまざまな創発が行われる街としての成長を目指しているという。

 シブヤ・ビットバレー参加の4社は、創業以来長く渋谷に拠点を構えており「渋谷を“IT分野における世界的技術拠点”として後押しをしたいという共通の思い」から、今回の企画を立案したという。4社は区と連携し、テックカンファレンスの開催を中心に、渋谷のIT企業のコミュニティー強化、交流の活性化を目指して中長期的に取り組むという。

 第1弾として、エンジニアを目指す学生と、IT業界に携わる若手エンジニアを対象にしたテックカンファレンス「BIT VALLEY 2018」を9月10日に開催。「渋谷でエンジニアとして働くことは楽しい」をテーマに、最新技術や各社のAI分野の取り組みの紹介、トップエンジニアによるトークセッション、渋谷に拠点を構えるスタートアップによるパネルトークなどを予定している。

画像 五反田バレーの設立記者会見(五反田バレーのニュースリリースより)

 似た取り組みとしては今月25日、品川区五反田に本拠地を置くITベンチャー企業6社が「一般社団法人五反田バレー」の設立を発表。品川区と協定も締結した。多数のスタートアップが集積する五反田を、「ベンチャー・スタートアップ企業にとって最適なエリア」と印象づけ、スタートアップコミュニティへの発展を支援することが目的としている。

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