カリフォルニア大学バークリー校の研究者らは8月22日(現地時間)、「Everybody Dance Now」と題した論文を発表した。ディープラーニング技術により、素人がプロ並みのダンスを踊る動画を製作する方法を紹介している。
デモ動画(記事末に転載)を見ると、左上のプロのダンサーの動き(ソース動画)と同じ動きを素人(ターゲット)がなぞっている。
大まかな仕組みは、まずプロのダンス動画から動きを抽出するアルゴリズムを使い、針金人形のようなオブジェにその動きをトレースする。別途、素人のターゲットに幾つかの動きをさせ、録画する。そして、Generative Adversarial Networks(GAN、敵対的生成ネットワーク )と呼ばれるディープラーニングアルゴリズムを訓練し、ターゲットの動き全体と顔の表情を創造する。
GANは、教師なし機械学習のアルゴリズムの一種。生成ネットワークと識別ネットワークで構成され、これら2つの競合するネットワークのトレーニングを行うことでディープラーニングアルゴリズムの訓練に必要なデータ量を削減できる。
デモ動画にはところどころ不自然な動きやゆがみも見えるが、研究者らはこれらの問題を今後改善していくとしている。
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