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北海道の停電、全土の復旧に「少なくとも1週間以上」 基地局にも影響

» 2018年09月06日 14時50分 公開
[ITmedia]

 経済産業省によると、9月6日に発生した北海道地震に伴う停電は、完全復旧までに1週間以上かかる見通しだ。これを受け、通信キャリア各社も対応に追われている。NTTドコモの基地局は非常用電源に切り替えているが、バッテリーの持続時間は「立地条件によるものの、おおむね数時間〜数十時間、最大で24時間程度」と予断を許さない。

 同社は停電が長引く場合に備え、「人間やクルマが入り込める場所であれば、移動基地局や移動電源車が入り対応する」(広報担当者)としている。

 KDDI、ソフトバンクも対応を検討中という。

全土が停電から復旧するには「少なくとも1週間以上」

 北海道電力は6日、道内全域で約295万戸が停電していると発表した(午前6時時点)。復旧時刻は未定という。

 経済産業省によれば、道内最大の火力発電所(苫東厚真4号機)を再稼働させるため作業を進めていたが、タービン付近から出火を確認。1号機、2号機もボイラーが損傷していた。そのため別の発電所を稼働させるなどし、290万キロワットの供給力を確保する考えだが、北海道エリアのピーク需要は380万キロワット(5日時点)と多く「全土が復旧するまでには少なくとも1週間以上かかる」という。

 東京電力は6日、北海道に発電用の車両や社員を派遣した。電力の早期復旧に向け、協力するとしている。

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