日本では10月30日23時にストリーミング中継されるApple Special Event October 2018。9月12日に続き2カ月連続のイベントだが、今回はニューヨークのオペラハウスでの開催だ。
約1000通のそれぞれ異なるAppleロゴで飾られた招待状が送られたイベントに登場するであろう製品の内容について、MACお宝鑑定団のDANBO会長に聞いた。MACお宝鑑定団は20年以上にわたりAppleの情報を追いかけている老舗かつアクティブなニュースサイト。サプライチェーンまで及ぶ調査によるスクープは1時間もしないうちに世界のニュースサイトが「according to Macotakara」として引用する。
Apple Special Event October 2018で披露される新製品は何か。iPad ProとMacBookが登場するとDANBOさんは予想する。まずはiPad Proの内容から。
TFI International SecuritiesのアナリストでApple製品予想を高い確度で行なっているミン=チー・クオ氏らが最近になって予想しているのが、次期iPad ProではUSB-Cコネクタが標準搭載されるというものだ。DANBOさんも同様に考える。USB-C搭載については7月から情報をつかんでいたが、その時点では確証が持てなかった。最近になって香港の展示会に出展していたアクセサリーメーカーに聞いたところ、多くが「USB-Cだ」と断言したほど関係者の間では常識のようだ。
USB-Cは現在のLightningコネクタを置き換える形で配置される。iPhoneとiPadで充電とデータ通信共通インタフェースとして長い間使われているLightningはどうなるのか。その理由付けをAppleがどのように行うのか興味深いとDANBOさんは考える。
Adobe MAX 2018でAdobe Photoshop CCがフル機能で載ったと発表されたように、iPad Proはプロフェッショナルをターゲットにした製品。そこにはMacBook Proと同様にUSB-Cをベースにした周辺機器のニーズが高いものとみられる。iPadが強い音楽分野でもある程度Lightningに対応しているが、全てではない。そこがUSB-C対応で一気に加速する可能性もある。USB-Cによる充電環境の統一も現在のPC関係と親和性が高い。ただし、USB-CであってもMFiライセンスによる縛りは存在するため、コントロール権はAppleが引き続き持っている。
もう1つ、インタフェースでの大きな変化はキーボードとの有線接続に使われるSmart Connectorだと予想。搭載自体は従来のiPad Proと同じだが、その位置が異なり、iPad Proを縦にして接続するようになるという。このため、これまでのSmart Keyboardは廃止されるのではないかと推測する。従来のようにディスプレイを横向きにしてキーボードを接続する場合にはBluetoothキーボードになるのではないか。
そしてマイクロフォンはステレオになり、ボディーは超薄型になるという。iPhone XS、XS Maxよりも薄いかもしれない。そして、ボディーのエッジはiPhone SEのようにスクエアなものという予想だ。
1つ残念なのはiPhoneの流れを引き継いで、3.5ミリイヤフォンジャックが非搭載であると予想されることだ。iPadを楽器として使う筆者にとっては痛い変更だ。
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