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「出版社の壁越えて」 講談社の漫画投稿サイトに一迅社が参加、“横断持ち込み”可能に 他社やフリーの編集者も歓迎

» 2018年10月24日 12時42分 公開
[ITmedia]

 「こちらから壁を作ることはしません。出版社の壁を越え、横断的に持ち込みができることは、クリエイターさんにとってメリットしかないと思うからです」――講談社は10月24日、漫画家デビューを目指す人が作品を投稿し、漫画編集部の編集者と出会えるサイト「DAYS NEO」に、子会社・一迅社のコミック編集部が11月1日から参加すると発表した。「すべてはクリエイターのために」をモットーに、他社の編集者やフリーランスの編集者も歓迎するという。

画像 DAYS NEO
画像 ニュースリリースより

 DAYS NEOは3月に公開。漫画家デビューを目指す人が作品を投稿すると、編集者から感想が届いたり、「投稿者の担当編集者になりたい」という希望が届くことがある。複数の希望が届いた場合は、作家から編集者を「逆指名」できる。

 11月1日から新たに、一迅社の「コミックゼロサム」「コミックREX」「まんが4コマぱれっと」「コミック百合姫」「gateau」「comicPOOL」の6誌の編集者が参加。「講談社11誌150人超の編集者と出逢える場所から一度に17誌200人の編者と出逢える場所へと進化する」という。これにより、百合やBL、4コマなどのジャンルの専門的な編集者が新たに参加することになり、「より間口が広く、出口の多い投稿サイトとなる」としている。

 漫画家が出版社横断で作品を持ち込めることは、作家にとって「メリットしかない」とみており、今後も加入したい他社雑誌があれば「いつでも受け入れる準備はできている」と表明。フリーランスの編集者も歓迎するという。「編集者がいなくても作品を発表できる時代だからこそ、我々編集者を必要としていただく方々に誠心誠意向き合い、粉骨砕身します」(講談社)

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