例えば、店に商品として並ぶタブレット端末は、Amazonオリジナルの「Kindle Fire HD」シリーズのみ。スマートフォンや映像機器などの周辺機器ケーブルはプライベートブランド「Amazon Basic」の商品しか見当たらなかった。全く関係のない商品カテゴリーの棚に、唐突にKindle Fire HDなど自社ブランドの商品が配置されていることも。ここがAmazon.comの店であることを強く印象付けられた。
さらに店内を見渡して感じたことは、記者のようにAmazonを使い慣れた人にとっては少々退屈に思えることだ。当たり前の話でもあるが、Amazon.comのWebサイトで見かけるおすすめ商品や人気ランキングと店の商品ラインアップがほとんど変わらないからだ。
記者なら、わざわざ店に足を運ばずに手元のスマートフォンで人気商品のトレンドをチェックして購入まで済ませるだろう。店舗の客層を見ると、初めて訪れた観光客が多数を占めているように感じられた。入り口で写真を撮り、店内を1周してそのまま帰るような人ばかりだったからだ。
この店舗は、これまでAmazon.comをあまり使ってこなかった層に対して、「Amazon」というブランドに親しみを感じてもらうような狙いがあると感じた。この店舗における商品の売り上げをビジネスの主力にするつもりはないのかもしれない。
Amazon.comは無人店舗「Amazon Go」や、書籍だけを取り扱う「Amazon Books」など、リアル店舗に力を入れている。Amazon 4-starもオープンから1カ月しかたっていないが、今後の動向に期待したい。
ITmedia NEWS編集部がYouTubeでお届けするライブ番組「ITmedia NEWS TV」で、この記事を取り上げています。ぜひ視聴・チャンネル登録をお願いします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR