店で商品を買うとき、その場でネット上のユーザーレビューや評価を調べたことがある人は少なくないだろう。「最初から商品レビューを値札に書いてくれればいいのに」──そんな客の要望をかなえる店舗が米国にオープンした。米Amazon.comが手掛けるリアル店舗「Amazon 4-star」だ。
カスタマーレビューと評価を基にした実店舗とはどのようなものか。実際に現地で見てきた。
Amazon 4-starは、ニューヨーク・ソーホー地区に9月27日(現地時間)にオープン。Amazon.comで「評価が星4以上」「売り上げ上位にランクイン」「注目の新製品」という基準で選ばれた商品を主に取り扱う店舗だ。
商品カテゴリーは家電、スマートフォン、タブレット、PC、オーディオ、カメラ、おもちゃ、ゲーム機、キッチン用品、書籍、雑貨など、Amazon.comとほぼ変わらない。商品カテゴリーごとに棚を分けて陳列している。食料品や日用品、ファッション関係の商品は置いていない。
商品棚には電子ペーパーの値札が付けられ、専用端末で価格表示を書き換えられる仕組み。スタッフがハンディー端末で価格表示を頻繁に切り替えていた。商品には、通常価格とAmazon.comのプライム会員向け価格の2つが提示されている。特徴的なのは、値札の横にはAmazon.comに寄せられたレビューを印字したポップを置いていることだ。
個人的には、電子ペーパー搭載のKindle端末を活用するなどして、ポジティブ・ネガティブ両方の最新レビューをチェックできるような新しい仕組みに期待していた。だが、実際に置かれていたのは印刷済みのポップ。意外とアナログな様子だ。
商品決済は完全にキャッシュレスで、使えるのはクレジットカードかAmazonアプリだけだ。レジにあるQRコードを読み取ってアプリ決済を行える。
Amazon 4-starの品ぞろえはユーザーの評価を軸にしたもの。実際に使われて定評を得た商品だけが集まっているような印象を受けるだろう。しかし、実際はそうではない。
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