トレンドマイクロは10月31日、9月に公開停止となった「ウイルスバスター モバイル」など同社のMac、iOS向けアプリを再公開できていないことについて、「Appleと見解の相違があり、時間がかかっている」とする説明を公開した。
同社は、「最善のセキュリティを提供するためには、収集時には関連性のないイベントに見えたとしても、一定の履歴データをユーザーから集める必要がある」と、情報収集の必要性を説明する。
一方、「収集が必要なデータ」と「何をもって他のアプリに干渉すると考えられるか」という2つの点でAppleと見解の相違があり、アプリの再審査や再公開が長引いているという。
「Appleからの再設計の要求により、当社ユーザーの安全性が損なわれてはならない」とユーザー情報収集の必要性を強調しつつ、「Appleの要件を満たして迅速にアプリを再公開できるよう積極的に取り組んでいく」とした。
トレンドマイクロの一部アプリを巡っては、18年9月、ユーザーのブラウザ履歴を抽出して外部に送信していることがセキュリティ研究者に指摘され話題に。同社は9月12日に、「一部アプリがApp Storeに表示されず、インストールできない状態だ」と発表した。また、非公開になったアプリのうち、Mac向けの「Dr. Battery」は「9月10日時点でWebサイト上にデータ収集・使用の旨を明示していなかった」と10月24日に報告している。
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