12月6日午後にソフトバンクの携帯電話サービスなどで大規模な通信障害が発生した。午後6時ごろから徐々に復旧し、ITmedia NEWS編集部(千代田区)でも、ソフトバンクやワイモバイル回線でLTE接続が回復しているのを確認している。
平日午後に起きた大規模な障害とあって、Twitterでは「いきなり圏外になってめちゃくちゃ焦った」など、困惑する声が広がった。電話もネットもつながらなければ、その原因も調べられない。外出していた人たちは、急いでフリーWi-Fiスポットを探すなどの対応に追われていたようだ。
「電話がつながらず仕事にならない」「マックのWi-Fiで仕事のメールを確認している」など、ビジネスパーソンも打撃を受けた。約5時間電話がつながらなかったこともあり、一部の公衆電話では行列ができていたようだ。
“二次被害”も見られた。同日に音楽ライブを開催したGLAYの公式Twitterは「15:00現在、ソフトバンクで通信障害が発生しております。入場用QRコード確認につきましては通信障害の解消を待っている状態です」と投稿。他のアーティストやお笑い芸人のトークライブなどでも、電子チケットが利用できない状態に。利便性向上やチケット転売の防止などの目的で導入された電子チケットだが、通信障害発生時の対応を考えさせられる事態となった。
また、電子決済サービス「モバイルSuica」アプリも被害を受けた。チャージ済みの電子マネーの利用は可能だが、新たな入金や公式サイトでの乗車予約など、モバイル回線を利用する機能が一部制限されていたようだ(NHKの報道)。モバイルSuicaの公式サイトでも、新規のチケット購入や払い戻し、モバイルSuica特急券の受け取りなど、モバイル通信が必要な操作に問題が生じたと案内している。
スマートフォン決済サービス「PayPay」でも、サービスにつながりにくい状態になるトラブルが起きていた。
キャッシュレス化が進む中、通信障害が起きたときの決済方法をいま一度確認しておく必要がありそうだ。
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