ソフトバンクの障害は「重大な事故」 総務大臣が見解 行政指導も検討

[ITmedia]

　石田真敏総務大臣は12月7日、閣議後の記者会見で、6日に発生したソフトバンクの通信障害は「電気通信事業法上の重大な事故」であるとし、同社の報告を精査した上で「行政指導を含む必要な対応を検討する」と話した。

　ソフトバンクの発表によれば、通信障害は6日午後1時39分から午後6時4分ごろに発生。原因は、同社が使用していたエリクソン製パケット交換機で起きたソフトウェア異常という（関連記事）。

通信障害の原因（ソフトバンクのリリースより）

　石田総務大臣は「日中の忙しい時間帯に、全国の多くの利用者に不便をかける状況になったのは、極めて遺憾である」とソフトバンクを批判。同社のサービスで2月に起きた通信障害にも触れ、「（ソフトバンクには）国民生活に不可欠なサービスを担う通信事業者として、今回の事故を真摯に受け止めてもらう必要がある」とした。

　総務省はソフトバンクに対し、利用者に十分な説明を行うよう求めている他、同省に再発防止策などを報告するよう促しているという。今後の対応については、報告内容を踏まえて検討するとした。