ソフトバンクの携帯電話サービスなどで12月6日に発生した通信障害で、スマートフォンを使ったコード決済サービスが利用できなかったという報告がネット上で相次いだ。中には「財布を持ち歩かないのは危険なのでは」と、ネット環境が必要な決済手段を不安視する声もある。
日本で展開されているコード決済サービスの多くは、決済時に通信環境が必要。スマホが圏外になり、Wi-Fiにも接続できない場合は使えない。ソフトバンクとヤフーが設立したPayPayも「通信障害の影響で使えなかった」と名指しされた決済サービスの1つだ。
PayPayは利用者拡大に向け、数日前から大規模な還元キャンペーンを開始したばかりだった。ネット上では「通信障害はPayPayせいではないか」という臆測も散見され、良くも悪くも注目を集めた。
ソフトバンクの通信障害は6日午後6時すぎに復旧したが、SNSでは「また障害が起きたらどうしよう」といった不安の声は尽きない。今回のような障害だけでなく、災害時などにも同様の問題が発生する可能性もある。
PayPay以外のコード決済サービスでも、決済や一部機能が利用できなかったという指摘がある。今回の出来事は、他社にとっても人ごとではないだろう。コード決済の弱点ともいうべき点が明らかになった以上、決済手段として頼りになるかどうかは、今後の決済サービスの明暗を分ける1つの指標になるかもしれない。
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