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夜景をきれいに撮りたいなら「絞り値」に注目!荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/4 ページ)

» 2018年12月11日 08時10分 公開
[荻窪圭ITmedia]

その2:絞りを開いてボカせ

 今度はさっきの逆で絞りを開いてボカす話。

 いずれにしろ、「絞り値が大事」ってのは同じだ。

 遠景をぴしっと撮りたいときは絞る。

 逆にほわっととりたいときは絞りを開放にして、ボカす。

 イルミネーションの光源は「わざとピントをはずして撮る」ことでこんなふわっとした光の玉になる。

マイクロフォーサーズセンサーのカメラでわざとピントをはずしてみた

 近くにあるイルミネーションの光源にしゃきっとピントを合わせると、単に「光ってる小さなLEDがくっきり写る」だけになっちゃって風情も何もないというか、タネが見えちゃって興ざめというか、でも、派手にボカしちゃえばLEDの色だけが大きくほんわりと散らばって平和になるのだ。

 これも(今のところ)スマホには難しい技。

 もちろんマニュアルフォーカスで、フォーカスをどんどん近くに合わせていくと遠くの光源は丸く大きくボケるので、画面を見ながらいい感じの位置を探すといい。

 ここまでやるともはや何を撮ったのか分からないけどキレイなのでよし。

これ、大きくボカしたイルミネーションの一部です

 これを頭において、遠景に被写体をおいて手前をボカす写真と、手前に被写体を置いて奥を大きくボカす写真をどうぞ。

 ボケを使うときは奥行きが大事。

奥のイルミネーションにフォーカスを合わせ、手前のカラフルなイルミネーションをボカしてみた

 続いて、手前に被写体を置いた場合。

手前にフォーカスを合わせて奥のイルミネーションをボカしてみた

 レンズによってボケ方が違うのでいろんなレンズを持っている人は試すと楽しい。

50年ほど前に作られた、カール・ツァイス イエナのBiotar 58mmで撮ったボケ

 イルミネーションってボケを楽しむにはうってつけの被写体なので、ぜひあれこれ遊んでみるべし。

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