イーロン・マスク氏率いるトンネル掘削企業The Boring Companyは12月19日(現地時間)、ロサンゼルスのトンネルの開通イベントを開催した。
トンネル内のイベント会場に同氏がCEOを務めるTeslaの電気自動車「Model X」で乗り付けたマスク氏は、「交通渋滞が嫌いだからトンネルを掘るんだ」と語り始めた。
このトンネルは、マスク氏が「Loop」と呼ぶ地下の三次元トンネル網構想実現への第一歩だ。
同社は2017年6月に掘削を開始し、約1000万ドルを投じて約1.8キロのこのデモ用トンネルを完成させた。トンネルの入り口はマスク氏が経営する宇宙企業Space Xの駐車場にある。
イベントに参加したメディア関係者や招待されたTeslaオーナーなどがトンネル走行テストを体験した。デモ用トンネルは自動車専用の“線路”上に自動車を載せ、高速で運ぶシステムになっている。特別仕様のModel Xがこの線路の上を、時速64〜80キロで走行する。トンネルの出口には車1台が載るエレベータがあり、これで地上に出る。
マスク氏は3月、Loopプロジェクトでは自動車より歩行者と自転車を優先するという軌道修正を発表している。来年にはそのためのLoop用の大型ソリのような乗り物が披露されるのかもしれない。
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