パナソニックは、1月8日(米国時間)に開幕する世界最大級のエレクトロニクスショー「CES 2019」で同社初のフルサイズミラーレス一眼カメラ「LIMIX Sシリーズ」を参考展示する。2018年9月の「フォトキナ2018」で開発表明した「LUMIX S1」「LUMIX S1R」の実機を披露する他、新たに2つの新機能を紹介するという。
1つは「HLGフォト」。新4K衛星放送などに採用されているHDR(ハイダイナミックレンジ)規格の「Hybrid Log-Gamma」(HLG)に対応した静止画を撮影する機能だ。撮影した画像はHSPファイルとして生成され、HLGに対応した最新の大画面テレビなどで再生できる(HDMIケーブル接続)。「白トビしやすいまぶしい光や黒つぶれしやすい暗部を再現し、肉眼でみたような細やかで豊かな色彩表現が可能になる」(同社)としている。
もう1つの「ハイレゾモード」は、ボディ内手ブレ補正の機構を生かし、センサーをシフトさせながら計8回の連続自動撮影を行い、ハイレゾリューション(高解像度)画像を生成するというもの。撮影画像の解像度は未公表だが、「新エンジンの高速処理により、カメラ内で画像の自動合成処理を行う。細かい部分まで美しく描写するため、被写体の持つ精細感や臨場感を最大限に記録できる」という。また動く被写体に配慮したモードも搭載し、被写体ブレの残像を抑え、通常撮影に近い自然な写真表現を実現するとしている。
LIMIX Sシリーズは、パナソニックが8年越しで企画、開発したフルサイズミラーレス一眼。カメラシステムには独ライカの「Lマウント」を採用。ライカおよびシグマとアライアンスを組み、先行するソニー、ニコン、キヤノンを追う。発売時期については「3月末から順次グローバルで展開する」としているが、日本での具体的な発売日などは明らかにしていない。
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