ガオガイガーは凱とギャレオンが合体した「ガイガー」と、ガオーマシンと呼ばれるロボットと合体する「ファイナルフュージョン」を行うことで登場する。ただ、初期はこの「ファイナルフュージョン」の成功確率が大変低く、とてもではないが実行に移せる状態ではなかったのだ。
しかし、ここで大河長官の名せりふ「あとは勇気で補えばいいッ!」が登場する。ついに地球にゾンダーが襲い来る火急の時。ここでガオガイガーが出て行かなくては地球が滅亡してしまう。GGG長官の権限で「ファイナルフュージョン承認」、つまり認可を行なったのだ。
ちなみにファイナルフュージョンが承認された後に認証は存在するか? と言われると、特に存在しないようだ。
承認の命を受けて、オペレーターの「卯都木命」(ちなみに凱の彼女である)が、プラスチックのカバーに覆われたボタンを、カバーを割りながら押す、それだけでファイナルフュージョンのプログラムはドライブされる仕組みとなっている。
まあ、このボタンをたたき押すところがこの作品の熱いところであるし、あまり細かいところを突っ込むのは野暮(やぼ)というものであろう。
GGGには地球を守るための兵器がいくつも存在するが、その中には一歩間違えれば地球を破壊しかねない大変危険なものも存在する。そうした兵器の運用にはさらに厳重な認可と認証がかかっている様子がアニメからも見て取れる。その兵器の1つが「ゴルディオンハンマー」だ。
対象にハンマーから放出される強烈な重力波を浴びせ、光速以上の速度で「落下」させる。これによりあらゆる対象を光子にまで分解してしまうという、まさに必殺兵器である。
当然のことながら対象を間違えると即座に地球滅亡であるため、これを発動するには大河長官の独断でも行うことはできない。GGGは、日本国が管轄する組織であるため(物語が進むと国連の管轄となる)、内閣総理大臣による承認、つまり認可が必要となるのである。
内閣総理大臣から認可を得ると、大河長官に鍵が渡される。この「所有物認証」により、ゴルディオンハンマーの運用が承認される。
さらに、命が起動用の認証キーカードをスロットに読み込ませ、セキュリティデバイスの解除をしなければいけない念の入れようだ。ここは複数の所有物認証による多段階認証に加え、認可も複数名で行うという、実に最終兵器らしい運用方法となっている。
ちなみにこのゴルディオンハンマーだが、使用するガオガイガーの方も無傷ではいられないという欠点を持っている。
最初に使用した時には大ダメージを受けてしまい、ガオガイガーの運用が難しい事態に至ってしまったため、ゴルディオンハンマーを持つためのサポートシステム「マーグハンド」が開発され、やっと実用に至ったという経歴を持つのだ。
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