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“梅田ダンジョン”を「動く矢印」で案内 パナとJR西、AR活用

» 2019年02月26日 16時31分 公開
[ITmedia]

 パナソニックとJR西日本が、AR(拡張現実)技術を活用し、目的地までのルートをスマートフォン画面上に表示するサービスを、大阪・梅田エリアで3月中旬から提供する。街中に設置した専用端末が発する光の点滅のデータから、ユーザーの現在地情報を把握するため、GPSが届かない地下でも使えるという。

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 パナソニックが開発している可視光通信技術「LinkRay」を活用する。特定のパターンで高速点滅させたLED光源を、専用アプリをインストールしたスマホのカメラで読み取るだけでデータを送信できる仕組みだ。今回は、大阪駅・大阪ステーションシティ内に設置する専用端末が発する光をスマホで読み取り、ルートの案内に役立てる。

 大阪駅・大阪ステーションシティ内の9カ所を基点に、梅田エリアの主要施設(33カ所)までのルートを案内する。スマホ画面上に「動く矢印」を表示し、階段移動などの階層(フロア)を跨いだルートでも立体的に表示できるという。

 大阪・梅田の地下街は、構造が複雑なことからネット上では「梅田ダンジョン」などとも呼ばれている。パナソニックとJR西日本は「アプリを多言語に対応させ、国内外のお客さまに快適な道案内を提供する」としている。

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