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コラム
» 2019年03月13日 13時28分 公開

Appleの純資産は7年前から減少? 投資家目線なら分かるその理由

成長が鈍化したとはいえAppleの売上は巨大ですし、毎年多額の利益を出しています。にもかかわらず、その利益を貯めておく純資産は、今や横ばいです。Appleの事業の歴史を簡単に振り返るとともに、その理由を読み解いていきます。

[hiro,ITmedia]

 Appleという会社にどのような印象をお持ちでしょうか? iPhoneがものすごく売れている企業、多額の利益を出している企業、時価総額世界一の座を争っている企業……。

 ところが、企業が過去に出した利益を貯めておく場所である「純資産」は、7年前から増えているどころか横ばい、2018年度は7年前を下回っていることを知っていますか? 

Appleの純資産推移(2000年〜2018年)(単位:百万ドル ソース:Apple年次報告書)

成長が鈍化したとはいえAppleの売上は巨大ですし、毎年多額の利益を出しています。にもかかわらず、その利益を貯めておく純資産が横ばいなのはなぜか。Appleの事業の歴史を簡単に振り返るとともに、その理由を読み解いていきましょう。

Apple急成長の軌跡

 「カリスマ経営者スティーブ・ジョブズの魂が宿ったイノベーティブ企業」「ハイブランドで高価なiPhoneの販売で成長を続ける企業」。Appleにはこんなイメージをお持ちかもしれません。確かにAppleは今やニューヨーク市場で時価総額トップ争いをする企業です。

 しかし、現在のAppleはもはや成長企業ではありません。膨大な株主還元を行う成熟産業に変貌しています。株式投資家の目線でいえば、グロース株ではなくバリュー株です。今世紀のApple成長の軌跡、そして現在のAppleの資本政策を数字で見ていきましょう。

  • Apple急成長の軌跡
  • iPodで売上は4倍に。ところが……
  • Appleは「いい意味で」投資より株主還元を優先
  • Appleの株主還元の規模感は?
  • Appleの純資産額は増加していない
  • 稼いだ利益を超える額を株主に還元するApple

著者:hiro

1987年生まれ。大学在学中に公認会計士試験に合格。大手監査法人を経て、現在上場企業の経理部に勤務。2012年にインデックス投資を始め、現在は米国株投資に傾倒。2016年より投資ブログ「Grow Rich Slowly」を運営。

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