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商品PRイベントで描かれた絵、「他人の作品に酷似」と指摘 大正製薬「真摯に受け止める」

» 2019年03月29日 13時16分 公開
[ITmedia]

 大正製薬の炭酸飲料「RAIZIN」(ライジン)のPRイベントで、モデルで銭湯絵師の勝海麻衣さん(東京芸術大学大学院1年生)がライブペインティングで描いた虎の絵が、他のイラストレーターの作品に酷似しているとの指摘があり、同社は29日、RAIZINの公式Twitterアカウントから、作品の写真が含まれる投稿のリツイート(RT)を削除したと発表した。勝海さんも自らのTwitterで同日、「お騒がせした」などと謝罪したが、他人の作品を参考にしたかどうかなど、事実関係には言及していない。

【訂正:2019年3月29日午後5時 商品名のスペルを誤って表記していたため修正しました。】

 イベントは24日、都内でに開かれたもの。勝海さんが観客などの前で、2匹の虎の絵を描いた。作品の写真は勝海さんのTwitterで公開され、大正製薬のRAIZIN公式TwitterがRTしていたほか、観客が撮影した写真も多数、Twitterに投稿されていた。

 写真を見た人から「イラストレーターの猫将軍さんの虎の絵に似ている」との指摘があり、猫将軍さん本人もTwitterで反応。「構図を優先させるためデッサンの狂った部分があるが、その部分が偶然一致する事はまあなかなか無いと思う」などと述べ、勝海さんの絵と自らの絵の比較画像を挙げて説明した。

 大正製薬は29日、RAIZIN公式Twitterで、「ライブペインティングで描かれた作品が、別の方の作品と酷似しているとの指摘を受け、状況を理解した」とし、RAIZIN公式アカウントから作品入りツイートのRTを解除。「今回の件を真摯に受け止め、今後はそのような事態を招くことのないようプロモーション活動を行うべく努力する」とした。

 勝海さんも自らのTwitterからイベントの様子や作品の写真を削除し、「お騒がせし、ご迷惑をおかけしたことを心よりお詫びする。今後はそういった指摘を再度頂戴することのないよう、自分自身を常に律しながら精進していきたい」などとコメントしたが、猫将軍さんの作品を参考にしたかなど、事実関係についてはコメントしていない。

 猫将軍さんは、「謝罪のメールは頂いたのですが試行錯誤した結果似てしまったとのことでしたが納得できるわけないでしょう」とTwitterに憤りをつづっている。

 また、イベントの写真を撮影したカメラマンも、「主催者の意向で、今回のイベントに関連するツイートは削除することになった」と報告し、関連ツイートを削除している。

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