通信業界に目を向けると、従量課金制のライトユーザー向けプランと、大容量のヘビーユーザー向けプランをそろえる手法は、KDDIの「auピタットプラン/auフラットプラン」、ソフトバンクの「ミニモンスター/ウルトラギガモンスター」などが存在する。
ドコモはギガホ/ギガライトを設計する際に、こうした競合のプランを一部参考にしたといい、吉澤社長は「分かりやすさは当然認め、いいところを取り入れた」と説明。料金を踏み込んだ点や、30GBを超えても1Mbpsで通信できる点などで強みを出した」と差別化要因をあらためて説明した。
今後は競合の動きを踏まえ、新プランにオプションなどを設定する可能性もあるという。「2社が何らかの対抗策を打ってくる可能性は否定できない。中身を見た上でしっかりと判断するが、料金に加えて、サービスやLTE通信の品質、アフターケアを総合的に勘案しながら検討していく」と吉澤社長は説明する。
こうした施策は検討しながらも、新プランの強みである“分かりやすさ”は失わないよう工夫する方針で、「極力複雑にならないようにする」という。
吉澤社長は昨年10月末に値下げの計画を公表した際、その規模について「4000億円の顧客還元を行う」という表現も用いていた。その全額を19年度に還元するわけではないが、同年度は減益を見込み、利益が従来の水準に戻る時期は23年度ごろを見込む。ただ、この計画にこだわるつもりはないといい、吉澤社長は「前倒しできるようしっかり努力していきたい」と決意を語った。
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