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かわいい本格派、富士フイルム「X-T30」荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/5 ページ)

» 2019年04月27日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 背面の特徴は「十字キーがない」こと。X-E3からの伝統で、十字キーがなくてすっきりしてる。代わりにAFスティックがあり、撮影時はAF枠の移動やAF枠サイズの変更に、メニュー操作時は十字キーとして働く。

AFスティックでAF枠を選択しているところ。このときスティックをクリックするとAF枠のサイズをダイヤルで変えられる

 このスティックがもうちょっと上にあると親指が届きやすかったのだが、まあこれがあれば十字キーはいらない。

 このクラスのカメラは多くが十字キーに機能を割り当ててるんだが、X-T3の場合それをタッチファンクションとしてタッチパネルの上下左右のフリックに割り当てられる。

 もっとも、タッチパネルのチューニングがまだ甘いのか、誤操作しやすく、オフにした方がストレスは溜まらない気はする。

 キーやダイヤルのカスタマイズの余地は大きいので、そこはうまく割り当てるべし。

ファンクションキーを自由に設定できる。画面で「T-Fn」とあるのはタッチファンクションだがこれはオフにもできる
ナニゲに便利なのが前コマンドダイヤルのカスタマイズ。ダイヤルが軽くて不用意に回りやすいのが気になるがこれは便利

 タッチAFも使えるのだが、タッチでAFポイントを指定しているとスティックが使えない(タッチで大まかな場所を決めてスティックで微調整、とかしたいとき不便)、ファインダーを覗いてるときはタッチパッドAFが使えるのだがレスポンスはあまり良くないなど、もうちょっとタッチAF周りは改善できるかな、とは思う。

 最後に前面。

 グリップしやすいよう、やや膨らんでいる以外はフラットな感じでシンプルで良い。フォーカスモードが前面にあるのもレトロなカメラっぽい。

前からけっこうフラットなボディですっきりしている

 イメージセンサーはAPS-Cサイズで約2610万画素。上位機種のX-T3と同じで像面位相差センサー搭載。残念ながらボディ内手ブレ補正はない。

 このシンプルさで、ストロボは内蔵である。

ファインダー部はあまりでっぱってないけどそこにストロボが

 バッテリーは上位機種と同じで、USB充電あり(USB Type-C端子を採用)。バッテリーの持ちはそれほど良くないが、USB充電できるのでモバイルバッテリーを持って行けば何とかなる感じだ。

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