連写はX-T3譲り。スポーツファインダーモードにすると1.25xクロップ(画像サイズが4992×3328ピクセルになる)で撮れるし、さらに1.25xクロップと電子シャッターを組み合わせると秒30コマまでいける。
このときもAFは追従するので、ちゃんとこっちに走ってくる電車もOkなのだ。
ターゲット捕捉性能はもっとレベルを上げてほしい感はあるけど、このような大きな被写体だと問題なし。
メカシャッター時は秒8コマの連写となる。
チルト式モニター+メカシャッター連写で捉えた猫が鳴いた瞬間をどうぞ。
もう一つ、X-T3譲りの機能といえばフィルムシミュレーションの「エテルナ」かな。これは動画用に用意されているのだけど、コントラストと彩度を落とした絵が欲しい時にスチルで使ってもいい。
スタンダード(プロビア)とエテルナとアクロス(モノクロ)の3つを並べてみた。スタンダードとエテルナではサイドの他にシャドウ部の表現も違う。
動画は通常の4Kに加えてデジタルシネマで使われるDCI-4Kにも対応している。
と、デザインや操作系、画質や撮影性能と見てきたわけだが、X-T30のユニークさはある程度網羅できたかと思う。
ボディデザインや操作系はアナログ時代のカメラをほうふつとさせるもの。ダイヤルやレバーを組み合わして昔ながらのレリーズ穴付きシャッターを押すというもので、慣れると実に分かりやすい。シャッターの感触も良し。
でも中身はミラーレス一眼ならではのデジタル高機能満載。困ったらレバー一つでシーン自動認識オートになるのはありがたいし、高速電子シャッター+高速AF+超高速連写というミラーレスならではの高機能撮影もサポートしてくれるのだから、デジタルありがたやである。
つまるところ、操作系といい写りの鮮やかさといい高機能撮影といい、カメラを趣味としたい、カメラを楽しみつつきれいな写真を撮りたいという人に最適な趣味性の高いミラーレス一眼なのである。
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