なんともデカいミラーレス一眼の登場である。
いや、デカいだけなら他にもあるけど、マイクロフォーサーズ機では一番デカい。それがオリンパスの「OM-D E-M1X」。
もちろんデカいのには訳がある。
縦位置グリップを一体化し、バッテリーを2個内蔵してる。しかも処理能力を上げるために画像処理エンジンを2つ搭載している。そりゃデカいわけだ。
さらにただでさえ強力な手ブレ補正がさらに強くなり、防塵防滴耐寒耐衝撃とタフさも強化された。
新製品発表会で紹介されたシーンなんてこれである。
そこら中から水を浴びて平気というのをアピールしてるわけで、土砂降り上等、汚れたら水洗い上等というハイエンド機なのだ。
ミラーレス一眼って「タフ」のイメージがあまりなかったし(むしろその逆)、マイクロフォーサーズのメリットって「センサーが小さいのでシステム全体を小さく作れる」ことだったのだが、E-M1Xはその逆なのである。
E-M1Xはどのくらいデカいか。「E-M1 Mark II」と比べて見るとよく分かる。
縦位置グリップのぶん、背が高くなったわけだが、ボディサイズに対してセンサーが小さいのが妙にアンバランスで面白い。
しかもグリップ部のデザインも変わり、シャッターボタン周りについていたダイヤルが分離された。
で、質量は約997グラム(バッテリーを2個入れた場合)と1キロ近い。一眼レフと変わらない重さだ。
でもボディはある程度重い方が大きなレンズを付けて構えたときに安定するわけで、腕は疲れるけど、確かにどっしりと構えられる。
ボディが大きくなった分、操作系も見直され、主な機能に専用のボタンが付いた。
マウントの脇には2つのボタン(指で触ればどっちのボタンか分かるようになっている)。物理的には4つあるけど2つは縦位置用だから。
縦位置でも基本的な操作はほぼ変わらないのだ。
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