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タフな環境でタフな仕事をする人のカメラ「OM-D E-M1X」 でかいけど手ブレ補正は超強力荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/6 ページ)

» 2019年03月07日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

超強力な手ブレ補正や手持ちハイレゾショットを搭載

 E-M1XはE-M1シリーズのeXtend版……という意味のXなのかどうかは知らないけど(今思いついた)、だからE-M1 Mark IIを置き換えるものじゃない。

 イメージセンサーもおそらくはE-M1 Mark IIと同じ。マイクロフォーサーズで約2037万画素だ。

 撮影性能で進化したのは、まず手ブレ補正。もともとE-M1 Mark IIは5.5段分という驚異的なボディ内手ブレ補正を誇り、これと手ブレ補正機構を持つレンズを組み合わせると手持ちで1秒以上もokという非常識な手ブレ補正がスゴかったのだが、E-M1Xの手ブレ補正は非常識を超えた。

 何をいってるんだかよく分からないけど、ボディ内で7段、手ブレ補正機構を持つレンズと組み合わせたら7.5段分の手ブレ補正というもはや何がなんだか分からないレベルだ。

 もちろんスローシャッター時は撮影者の能力も大事なのだが、シャッタースピード4秒でこんな感じ。F8に絞りISO200でシャッタースピード4秒で手持ちで撮った夜景だ。

12-100mm F4のレンズを装着し、広角端でシャッタースピード4秒で手持ち撮影。どこかにもたれたりもしてない(12-100mm 12mm 4秒 F8 ISO200)

 もともとすごいのがさらにすごくなったわけだ。製品発表会では、望遠で4秒の手持ち撮影が可能といっていた。ちょっとムチャ振り感あるけど、プロの写真家ならできそうだ。

 もう一つE-M1Xならではの機能がある。E-M1 Mark IIでセンサーを微妙に動かしつつ8枚連写して合成する「ハイレゾショット」機能が付いたが、それは「三脚使用時オンリー」だった。

 E-M1Xは「手持ちハイレゾショット」が可能になった。

ドライブモードでハイレゾショットを選ぶと、手持ちか三脚かを指定できる。メニューからはシャッターを押したときの微細なブレをなくすためにシャッターディレイ機能もある。

 いつものガスタンクでチェックしてみよう。

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