仮想通貨取引所大手の「Binance」(バイナンス)がハッカーによるサイバー攻撃を受け、7000ビットコイン(日本円で44億円相当)が流出したと、運営元のBinanceが5月8日(日本時間)に発表した。これを受けて同社は、今後1週間程度にわたりセキュリティレビューを行うとしており、その間はすべての仮想通貨の入出金を停止する。
攻撃が発覚したのは、8日午前0時24分(日本時間)。BTCの2%を保管していたホットウォレットが被害にあったとし、攻撃を受けたウォレットのトランザクションも公開している。それ以外のウォレットは影響を受けていないという。
同社によるとハッカーは、フィッシングやウイルスなどで複数のユーザーAPIキーや2要素認証コードを入手。複数のアカウントを一斉に使い、既存のセキュリティチェックをパスする形で攻撃したという。同社は資金が引き出しが始まった直後にシステムで検知し、引き出しを止めたとしている。
被害額は、サイバー攻撃による被害を保障するために同社が創設した「SAFU基金」により補てんするとしており、ユーザーの預金は保障される。
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