個人のプライバシーとセキュリティ問題に関し、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長であるクレイグ・フェデリギ氏がApple Parkキャンパス内で受けたインタビューをThe Independentが掲載している。
フェデリギ氏は「私たちは、会社としてユーザーのすべての事柄を学ぶことに興味がなく、望んでもいない。デバイスをパーソナライズするにしても、それはユーザーのコントロール下にあるもので、Appleはユーザーについて学ぶことも、そのための動機も持っていない」と話した。
iPhoneのAチップに-40度から110度まで熱負荷試験を行ったり、衝撃を与えたりするなどの耐久試験を行うために、数百の回路基板が並べられた試験施設を、このインタビューに合わせて公開している。
Appleは、iPhone 5sからTouch IDという生体認証機能を採用し、毎年性能を向上させながら、新しくFace IDも搭載するようになり、バイオメトリックデータをロックするキーや、メッセージをロックして送信者または送信者だけが読み取れるようにするための重要な情報を簡単に扱えるようになったとフェデリギ氏は説明。
過酷な試験を行うのは、こうした条件下でも正しく動作するようにすることで、悪意ある者から守ることができると考えているからだと同氏は主張する。
Appleは、中国大陸におけるiCloudサービスについて、2018年2月からGuizhou on the Cloud Big Data Industrial Developmentが運営し、中国の法規制にも準拠できると説明している。
これに対して、Amnesty Internationalを含むプライバシー擁護団体から「プライバシーの裏切り」と呼ばれ強い批判を受けたことに関して聞かれると、フェデリギ氏は、多くのデータはローカル端末上に保存されていて、最小限のデータがiCloud上に保存され、さらに暗号化されていると説明。もしデータが傍受されたとしても、iCloudデータが保存されているディスクドライブを盗んだとしても、それらを読み取ることはできないと主張している。
Appleは、SafariのWebKitにウェブ閲覧者の行動をトラッキングするのを制限する「Intelligent Tracking Prevention」を実装しているが、これはすべて、Appleが単に知りたくないという事実から来ていて、データを持っていないことは、データが悪用されるのを防ぐ最も効果的な方法だと説明している。
Copyright (C) 1998 Mac Treasure Tracing Club. All rights reserved.
Special
PR