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» 2019年06月11日 11時35分 公開

YouTubeのCEO、LGBTQコミュニティに謝罪するも「決定は間違っていない」

ゲイのジャーナリストがYouTubeに対し、極右YouTuberの自分への嫌がらせ動画の対策を求めたが、YouTubeは動画を削除しないことについて、YouTubeのCEOがLGBTQコミュニティを傷つけたことについては謝罪したが、削除しない決定は間違っていないと語った。

[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Google傘下のYouTubeのCEO、スーザン・ウォジスキ氏は6月10日(現地時間)、米Recode主催のカンファレンス「Code 2019」に登壇し、「先週のわれわれの決定がLGBTQコミュニティを非常に傷つけたことは知っているが、そんなつもりはなかった。本当に申し訳なかった」と語った。

 susan Code 2019に登壇したYouTubeのスーザン・ウォジスキCEO

 先週の決定とは、米Voxのジャーナリスト、カルロス・マザ氏が、あるYouTubeチャンネルでの自分への嫌がらせへの対処を求めたことに対し、YouTubeが「ポリシーに違反していないので動画は削除しない」としたことを指す。このチャンネルは、極右の人気YouTuber、スティーブン・クラウダー氏のものだ。YouTubeはその後、クラウダー氏のチャンネルでの広告掲載をブロックはしたが、現在も動画は削除していない。

 ウォジスキ氏は、削除しない理由を、「ポリシーの観点から見て、削除するかどうかの判断で一貫性を保つ必要がある。あの動画を削除すれば、他の膨大な数の動画も削除しなければ一貫性がなくなる」と説明した。

 クラウダー氏のチャンネルをブロックしないことについては、同チャンネルで公開されている多数の動画を分析した結果、YouTubeのハラスメントポリシーには違反していないと判断したと語った。同氏は、差別的な単語があっても、コンテキスト(文脈)によっては差別にならないことを深夜番組などを例に挙げて説明した。

 質疑応答で米Recodeのイナ・フライド記者が「本当にLGBTQコミュニティにすまないと思っているのか? それともコミュニティが気を悪くしたことが残念なだけなのか?」と質問すると、「本当に、本当に個人的に申し訳ないと思っている。YouTubeには多数のLGBTQに属する従業員がおり、彼らにとってもYouTubeは“ホーム”だ。われわれは本当にこのコミュニティをサポートしたいと思っている」と答えた。

 マザ氏はこのカンファレンス終了後、自身のTwitterアカウントで「ヘイトスピーチやハラスメントを規制しないなら、YouTubeはLGBTQコミュニティの“ホーム”ではない。発言するために、嫌がらせに甘んじるという代償を支払わなければならない場所だ」とツイートした。


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