講談社はこのほど、研究者の応援を目的にしたクラウドファンディングサイト「ブルーバックス・アウトリーチ」を公開した。同社と研究者が「学んで楽しむ科学コンテンツ」を開発し、クラウドファンディング形式で一般ユーザーに購入してもらうサイト。講談社の企画・編集力で研究者をバックアップするほか、商品やサービスの販売元を講談社が担うことにより、研究者の負担を減らせるとしている。
認知拡大のためまず、講談社の雑誌に連載している漫画とのコラボレーション企画を開始。プロジェクトを起案する研究者を募集している。
研究者が参加を申し込み、同社と企画を相談。プロジェクトページを作成し、支援を募る。プロジェクトが目標を達成・成立すると、支援者から支援額を受け取り、商品を発送。その後、研究者に対価を支払う。原則、プロジェクト達成時のみ決済する「All-or-Nothing型」で提供する。
大学の寄付口座に直接支援を集める寄付型プロジェクトにも対応。寄付型の場合は、目標金額に達しなくても募集期間が終わり次第決済する「All-In型」を利用できる。
プロジェクトが成立した場合の利用料は、研究者が所属する大学や研究機関などと講談社が包括契約を結んでいる場合はその契約で定め、包括契約がない場合には、プロジェクトごとに個別に契約する。商品や寄附へのリターンの製造を講談社に委託する場合は、製造実費が別途かかる場合がある。
認知拡大のためまず、漫画誌「モーニング」で連載中の科学コミック「惑わない星」「はじめアルゴリズム」とのコラボグッズのクラウドファンディングを開始。7月中旬には、2012年にイグノーベル賞を受賞した、他人の発話を妨害し、迷惑なおしゃべりを止める装置「スピーチジャマー」を自作できるキットも登場する予定だ。
サイトを通じて、一般ユーザーの「科学って、おもしろそう!」「この研究、頑張ってほしい!」という気持ちを研究者に伝えられるとしている。
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