ヤフーは7月3日、ECサイト「Yahoo!ショッピング」で、AIを活用して「画像に似た商品」を検索できる機能を開発したと発表した。iOS向け「Yahoo!ショッピング」アプリと、Android向け「Yahoo!ブラウザー」アプリで利用できる。対象はファッションカテゴリーのみ。
ディープラーニングによる画像認識技術と、ベクトルデータから類似性を高速に見つけ出す検索ライブラリ「NGT」(Neighborhood Graph and Tree for Indexing)を活用。ディープラーニングで画像をベクトル表現し、NGTで近いベクトル表現を持つ画像を検索する。例えば黒いTシャツの画像を選ぶと、AIが黒色で似たデザインのTシャツを探し、アプリ画面で表示する。
iOS版とAndroid版で機能が異なり、Yahoo!ショッピングアプリでは、アプリ内にある商品の詳細画面で虫眼鏡のアイコンをタップすると、似た商品が表示される。一方のYahoo!ブラウザーアプリは、スマートフォンのカメラで撮影したアイテムと似た商品を表示でき、「バッグ」「靴」などアイテムごとの選択も可能だ。
物体検出や画像の特徴量を抽出する機械学習モデル、複数の特徴を持つ高次元ベクトルの検索などの技術は、同社で独自開発したという。今後は対象カテゴリーを広げる予定。ブランド名や価格帯など、画像以外の情報も利用し、ユーザーのニーズに合った商品を表示できるよう改善するとしている。
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