ANAグループは、リモコンを使った遠隔操作による航空機のけん引を、7月4日から国内で初めて、九州佐賀空港で始めた。運転席のないけん引車を、リモコン式のコントローラーを使って係員が操作する。佐賀空港での運用状況を踏まえて課題を抽出し、他空港にも導入していく。
ドイツmototok製のリモコン式けん引車「Spacer8600」を採用した。
ANAグループは2018年から、「Spacer8600」を使った遠隔操作によるけん引の実証実験を行ってきた。運転席のある従来のけん引車と比べ、操作者は広い視野を確保できる他、航空機の車輪の向きなどを間近で確認できるため、平易かつ安全に移動・けん引を行えることが分かったという。また、短い時間で業務に習熟できるという。
同社グループは佐賀空港を先進技術を試す「イノベーションモデル空港」に位置付け、今回の試みをはじめとしたさまざまな先進技術の導入を進めているという。
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