石橋CEOは、このサービスを始める理由について、「Pairsユーザーのうち、『今すぐにでも結婚したい』という人は約6%で、『結婚はしたいが、今ではない』『しばらくは恋愛がしたい』と考える人が大半を占めている。前者のニーズを拾い上げ、結婚願望の強い人同士を的確にマッチングするために、新アプリの提供を決めた」と説明する。
「『結婚するか分からないが、取りあえず登録しておこう』という人がいない状態を作り、周囲のプレッシャーや、子どもが欲しいといった理由によって、早く結婚したいと思っている人をサポートしたい」という。
マッチングアプリ市場では、Pairsを始め、サイバーエージェントの「タップル誕生」、イグニスの「with」、ネットマーケティングの「Omiai」などが人気を集めているが、2019年の市場規模は384億円程度とみられ、結婚相談所や婚活パーティーの運営といった従来型の婚活ビジネス市場(536億円)を下回るとの予測が出ている(矢野経済研究所調べ)。
この状況を踏まえ、エウレカは結婚相談所などから顧客を取り込む余地があると判断。より安価で、スマホで相手を探せる新サービスを打ち出して“乗り換え”を加速させ、収益基盤の強化を目指す。石橋CEOは「日本の未婚率の上昇を防ぎつつ、婚活ビジネス市場のシェアを獲りにいき、会社としても成長を目指したい」と意気込んだ。
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