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Facebookの個人情報管理問題の制裁金はFTCとして過去最高の50億ドル

» 2019年07月15日 07時27分 公開
[ITmedia]

 米連邦取引委員会(FTC)が昨年3月から調査している米Facebookの個人情報管理問題で、Facebookに50億ドル(約5400億円)の制裁金を科す和解案を承認したと、米New York Timesをはじめとする複数のメディアが7月12日(現地時間)、関係者の話として報じた。

 ftc 1 今年の「f8」でのマーク・ザッカーバーグCEO

 FTCによるプライバシー関連の制裁金としては過去最大ではあるが、直近の四半期業績で150億7700万ドルの売上高を報告したFacebookにとっては大した打撃ではない。同社はこの四半期に、制裁金支払いに備えて50億ドル引き当てていた。

 匿名の関係者によると、FTCの5人の委員のうち3人がこの和解案に賛成し、2人が反対した。決定にはこの後、米司法省の承認も必要だが、司法省がFTCの決定を覆すことはほぼないという。

 この報道を受けてFacebookの株価は約20セント上昇した。

 ftc 2 Facebookの株価推移

 IT関連のジャーナリスト、カーラ・スウィッシャー氏はNew York Timesのコラムで、2011年の和解の後の数々のプライバシー侵害に対する制裁金としては50億ドルはあまりに少なく、「駐車違反のチケット程度」だと批判した。

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